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---このお店を開店する、きっかけというものはなんだったのでしょう?
以前、ここは「喜三郎」という魚料理屋さんだったんですよ。
そこに、美味しい料理屋を探していた僕が、友達に紹介されてやってきたんですね。
その「喜三郎」の店主がお店を閉める事になり、僕が、「よかったら、やらせてもらえませんか?」と、言い出したのがきっかけなんです。
---いきなり、板前さんになられたのですか?
その時は、銀座のすっぽん料理屋で働いていましたので、料理人としての流れはあったんです。
---しかし、いきなり自分の店を持つ事になり、ご苦労された事もあったのでは?
始めは、とても苦労しましたね。
北区の大きな魚屋さんの社長に会ったのですが、当然のように卸す事を断られたんです。
その時、僕の奥さんのお腹には子どもがいたんですね。
貯金もありませんでしたし、奥さんも動けない状態で、「君は無理だよ。」と言われまして。
1回断られたんですが、勉強の為にその魚屋さんと市場を歩く事を始めたんです。
魚の勉強だけをさせてもらっていて、一ヶ月か二ヶ月した頃、「頑張っているから、じゃあ、やってみるか。」と言われ、魚を卸してもらえるようになったんですね。
しかも、家族のように付き合ってもらえるようになりました。
---店内の雰囲気が、とても綺麗ですが、何かイメージされていたり?
やはり、綺麗な店じゃないとお客さんが入らないと僕は思うんですね。
店内のカウンターの石は「喜三郎」で使われていた石で、とにかく高価な石らしいんです。
この石の色を基調にしてまとめると、足す色は赤かなぁと。
---「わさびめし」というメニューとは、どんなものなんですか?
北海道では、わさびめしというものがあって、北海道の山わさびというものを、
白いご飯の上に乗っけて、醤油をかけて食べるんですね。
その事は、自分の師匠に当たる人から、受け継いでいます。
わさびめしについては、おいしかった記憶は、残らないんじゃないかな?と、思うんです。
でも、辛かったなあ!という記憶は、残ると思うんです。
何で、ここに来て、泣かなくちゃいけないんだ。というね。笑
わさびめしを食べると、皆さん涙するんですね。
それは、「泣くほど、辛い」ではなくて、「泣くほど美味い」かな。と。笑
わさびめしの説明と、そのご飯を食べている時の、お客さんのリアクションで、
コミュニケーションが取れるんですね。
それが嬉しくて、初めて来られた方には、大体、お出ししていますね。
---あと、お酒にこだわりがあるとお聞きしたのですが。
お酒については、週2、3回来て、1回5合飲まれるお客さんがいっしゃるんですが、その方が、喜んでくれるお酒を集めていますね。
色々な東京中の酒屋をまわって、これはどうだろう?これはどうだろう?といいつつ、
新しくて面白そうなお酒があったら、買い付けると言った感じですね。
---STさんの客層とは、どのような感じなのでしょう?
それが、ばらばらなんです。笑
僕が33才ですので、同じぐらいの年齢の方もいれば、
家族連れで来られる方もいますし、
自分の父親、母親のような、60代後半の方もいますし。
様々な年代の方が見えられますね。
---お客さんからの嬉しい声などがありましたら。
お客さんを、最後まで、必ず見送る事にしているんです。
その時に、「今日も美味しかったよ」という、単純ですけれど、そのような言葉が一番嬉しいですね。
---今後のSTさんの、目標などがありましたら。
最近、特に、料理が楽しくなって来ましたので、どんどんどんどん、お客さんに喜んでもらえたらいいなと思います。
やっぱり、喜んでもらえるために、頑張っています。
---最後に、メッセージをお願いします!
今、人生の中で一番頑張っていますので、来ていただきたいなと思います!
---ありがとうございました!
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ST
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