---開店されて、もうどのくらいたつのでしょう？
開店は、昭和３１年（１９５６年）ですので、丁度５０年ですね。
現在の店舗は平成６年に改装したものなんです。
この店舗になって商店街コンクールで最優秀の区長賞をいただいた事もあるんですよ。
陳列にはかなりこだわりがあります。
始めは靴だけだったのですが、バックも扱うようになって、陳列の仕方もさらに難しくなりました。色々と工夫して美しく見えるように努力しています。

靴が箱積みで、がんがんと置いてある靴屋さんがありますよね？
あのようしてしまうと、スーパーでも靴を売っている今では、大手には対抗出来ないんです。
でしたら、やはり、一つ一つの付加価値を高めて行った方が、良いのかな？と。
そして、あくまでも婦人物にこだわって行きたいと思っています。

---お店の雰囲気でイメージされているものなどはありますか？
間口は、普通の靴屋なのですが、奥は、全て、高級民芸品の松本家具の合うような店にしてあるんです。
椅子、チェストなども、松本家具を使用しています。
もう１つの特徴は中庭がある事ですね。
前々から、信州の松本・白馬や京都に、毎年行っていたんです。
そのような所に行くと、庭を上手く使ったお店が多いんですね。
また、店の奥は、ギャラリーにもなるんです。
ギャラリーでは、日本人形や絵、藍染、アクセサリーの展示会などもしました。





---思い入れのある商品などはありますでしょうか？
一番は、メフィストという、フランスの靴ですね。
メフィストは、履きやすさを追求した、世界的な靴です。
世界中のセレブリティが御用達の靴なんです。
この靴を扱いたいな、と、前々から思っていたのですが、高い靴ですから、取り引きする方法が分からなかったんです。
縁がありまして、７年前から取り扱う事が出来るようになりました。
前々から扱いたい靴でしたので、思い入れもありますし、今後も大事にして行きたい靴ですね。


後は、バックのオサムですね。
全て、梶谷修さんという方がデザインをし、オーナーをしているメーカーのバックなんです。
店を改装する時に、バックを一緒にやると決め、探して探して、気に入ったのがこのバックだったんです。
あ！これだ！と、思い、新装開店と同時に入荷しました。

---お客様は、どのような方が多いのでしょう？
皆さん普通の人ですよ。
板橋は生活しやすいしレベルも高いと思いますよ。
そういう方達は、地元が気に入らなければ、都心に出て行ってしまいますよね。
銀座まで２０分ですしね。
結構そういう方達も、買いに来て下さいますよ。




---「シモカワ」さんは、シューフィッターの資格もお持ちとお伺いしたのですが？
夫婦で資格を持っているのですが、家内の方が、平成２年と早く、私は、平成７年に資格を取得しました。
靴に対する知識は、やはり無いといけないと思ったんです。
ただ、シューフィッターだからと言って、足を計測しましても、誤差が非常に多いんです。
測ってすすめるという事は、あまりありません。
足は、見れば大体の特徴が分かり、似合うものをすすめますが、人それぞれの履いてみた時の感性というものがあるんですね。
何度か履いて頂いて、その時の感覚を大事にしていただいています。
オーダーメイドで作って、足が痛くてしょうがないと言う方も、結構いらっしゃるんですよ。

靴というものは、足の形そのままに作るものでもないんです。
最初の１、２週間は、足を馴染ませるように、少しづつ履き、１ヶ月間ほど履き込んで、馴染んで、やっと完成品なんです。

---「シモカワ」さんの、今後のあり方などがありましたら。
今の延長線上で行きたいと思っております。
婦人物を主体にして、出来たら、他のファッション商品も扱いたいですね。

---最後に、何かメッセージをお願い致します！
履き良さとファッション性を兼ね備えた靴をご用意してお待ちしております！

---ありがとうございます！