○開店の経緯からお聞かせ下さい。
もともと幼稚園のママつながりで、アクセサリーを作る内職の仲間５人で始めました。
みんな作るのが好きで、作ったものをフリーマーケットで販売したりしていたのですが、 昨年子どもたちが小学校に入学して時間的に余裕が出来たら、内職とフリーマーケットだけでなく、もう少し自分たちのやっている事を形のあるものにしたと思うようになってきたんです。
お店の代表である海老沼さんが、手芸屋さんをやりたい言う夢があったようで、みんなでその夢に乗っかったというのが始まりです。

自分たちの経験から、小さいお子さんなどを連れて遠くに買い物に行くのは大変だったりするので、近くにお店があるといいなと思ったのも一因です。

お店を作ろうと言い出したのが、去年の６月頃だったのですが、何から始めればいいかということになって、起業・創業セミナーを受けてみることにしました。
運良く、活性化センターで創業セミナーの募集があったので受講する事にしました。
申込みの締め切りは終わっていたのですが、快く受けてくださいました。

○コミュニティビジネスコンテストで優秀賞になりましたが、応募のきっかけは？
創業セミナーでコミュニティビジネスコンテストの応募を知ったのです。
活性化センターの方も応募してみてはと勧めて下さいましたし、賞金が出るということならば、駄目元で応募する事にしました。（笑い）

受講・応募してよかったのは、自分たちの考えがそれまでは漠然としていたんですが、順序だててはっきりと形になって見えてきたんです。
これから何をどうすればいいかということも見えてきたことです。
女性五人で創業するのは珍しいと言うことで、活性化センターの方にも協力していただき非常に助かりました。

○仲宿商店街に場所を決めた理由は？
小さな子どもがいても自分たちで仕事が持てるというモデルケースを証明したかったこと。
自宅から通える距離で子どもが学校の帰りに来ることができる。
仲宿商店街は人通りがあるので多くの顧客が見込める。
自宅から近くて賑わいがあるということで、この商店街じゃないと駄目だったんです。
皆が大山の方に住んでいたら大山になったと思いますよ。

○商店街のこんないい場所をよく見つかりましたね？
もとは議員さんの選挙事務所だったのですが、ずっとシャッターが下りていたんです。
大屋さんのご好意で貸していただける事になりました。奇跡的ですね。
本当はもっと広いところを望んでいたのですが、
結果的に、小さな可愛いお店と言う事で、始める分には良かったかなと思っています。

○起業するとなると色々とお金がかかりますよね？
そうなんです。思ったよりお金がかかるんですよね。
幸いにも、メンバーの一人のご主人が大工さんだったので大いに助かりました。
内装や棚や看板など全て自分たちの手作りなんです。
そういう意味では出費はかなり抑えられました。

なによりも、家族の応援や協力・理解が一番の支えです。

○アズキューブという名前の由来は？
５人のメンバーの名前の頭文字からとりました。
a・ｓ・ｍ・ｍ・ｍ　それを組み合わせると、メンバーの強い絆を意味するような言葉が出来ました。
ｍが３つでキューブです。

○開店間もないですが、どのようなお客さんが多いですか？
思った以上に手応えがあります。
子ども連れのお母さんから、年配の方まで幅広いですね。
ヨシヤさんの目の前という立地も助かっています。買い物のついでにと言う感じのお客様も多いです。
アクセサリーの材料などは、男性の方も買いに来られますよ。

６月２８日の土曜日にオープンしたのですが、
最初の３日間でアクセサリーの棚の商品がほとんど無くなってしまったんです。
お店に並べている商品は全て手作りなので、すぐには商品を補充できないんです。
急いで作らないといけないと言う事で、皆で一所懸命作りました。

○お客さんの反応はいかがですか？
「可愛いね」とおっしゃってくれる方が多いですね。
「こんな店なかったので助かった」
「値段が安過ぎる」という声も多いです。板橋価格です。（笑い）
デパートなどで買うよりもかなり安く買えると思います。

○幼稚園や小学校で使う道具入れなど可愛い柄の生地や袋などもありますが･･･
近隣の幼稚園や小学校の指定サイズの物をキットにして扱っています。
お母さんは縫うだけでいいようになっているんです。
忙しいお母さんには製品として出来上がったものもあります。
もちろん、生地やその他の材料なども取り扱っています。

○手芸・アクセサリー教室もやられているようですが。
募集はチラシやネットで行っています。
お店の開店などで忙しくしていたので回数は減りましたが、落ち着いて来たら増やしていきたいと思っています。
教室は泉町のアトリエの方でやっているので、仲宿の方にしてみるとちょっと遠い気がしています。
これから、募集の方法などを工夫して多くの方に来ていただけるようにしていきたいですね。

○今後の夢や目標をお聞かせ下さい。
教室も一緒に開けるような広いお店が夢です。
本来の目的が、「サロン型コミュニティ手芸雑貨の店」ですから、もちろん仲宿商店街で･･･（笑い）
そのためにも頑張っています。

○最後に恒例の区民の方にひとことお願いします。
作りたいと考えている方のお手伝いができるお店。
私も作ってみたいと思ってもらえるようなお店。
今迄の日常よりもちょっとオシャレの出来るお店。
池袋に行かなくてもよくなりましたよと言えるお店。
そんなお店にしていきたいと思っていますので、是非一度遊びに来て下さい。

○ありがとうございました。