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板橋な店
北東京生活クラブ生協 デポーいたばし

人々のよりどころとなれる拠点として活動する事を目標にしています。


6月18日、徳丸に生活クラブのお店“デポーいたばし”がオープンしました。
『安全・健康・環境』を掲げる生活クラブ。
“デポーいたばし”は、どのようなお店なんでしょうか?
北東京生活クラブ生協の事務局次長 金丸正樹さんにお話を伺いました。
北東京生活クラブ生協 デポーいたばし


人とひとをつなぐコミュニケーションの場となることをめざしています。

○デポーいたばしとはどのようなお店ですか?特徴などをお聞かせください。

デポー“dépôt”はフランス語で倉庫や荷捌き所のことです。
消費材を販売・購入する場であると同時に、人とひとをつなぐコミュニケーションの場となることをめざしています。
安全・健康・環境を、生産者と一緒に考え、調味料から生鮮品まで、他では買えないオリジナル品を扱っています。生産者も原材料も流通経路も明らかにしていますので、安心です。
特に、デポーいたばしの特徴は、鮮魚と豚肉と惣菜です。
鮮魚は月・木・土に入荷します。早朝市場に水揚げされた活きのいい魚を店舗で対面販売しています。
豚肉も、平田牧場の平牧三元豚(ひらぼく さんげんとん)で、エサに飼料用米を利用するこめ育ち豚です。半身買いした豚を、店内でスライス等の加工を行なって対面量り売り販売しています。ミンチ肉も午前・午後の2回挽いていますので新鮮ですよ。
惣菜も、デポー独自のコンセプトに沿って旬の食材を使い、昼と夕方に作りたてを用意しています。

生活クラブは、容器包装リサイクル法に基づきリユース・リサイクルに力を入れています。
デポーで購入した調味料やジュースのびん(通称Rびん)容器はリユース(再使用)を目指しています。
デポジット制を採用しており、Rびんや牛乳びん、鶏卵パックを返却した場合は、それぞれの容器代が買い物代金と相殺され、生産者に戻ってリユースされます。Rびんには「R」の表記がついています。
それと、マイバッグを持参してもらうことで、レジ袋使用を削減しています。
そういう意味では、デポーは新しい買い物スタイルも提案しています。

○そういえば、ほとんどのお客様がマイバッグ持参で買い物に来ていますね。

そのほかにも、試食や調理の提案、生産者との交流会など、見て・触れての企画を開催しています。

○福島第一原発の放射能問題からお聞きしたいのですが、生活クラブではどのような対応をされていますか?

放射能問題に対しては、組合員からも多くの意見を頂いています。
生活クラブでは、精度や性能の高い測定機を導入し、流通の拠点になっている飯能DCと戸田DCの流通センターの消費材(生活クラブでは、食料品、日用品等品物を消費材と呼びます)を9月から本格的に測定する予定です。
消費材ほぼ全品の調査を行ない、「知って、わかって、食べる」検査結果をすべて公表し、情報公開を徹底します。何か問題が起こりましたら直ぐに対策を打ち出せるように体制を整えました。
他の業者さんなどは、細かく全品の調査までは行なえていないし、梱包の上からの測定で、一つ一つの商品を測定できていないのが現状です。

地元の自治会が非常にしっかりとしており、良い関係を築いていくことが出来ると思います。

○お客様〈組合員〉はどのような方が多いのですか?

子育て世代のお母さん方が多いと思われがちですが、デポーいたばしの利用者は、年配の方が多いんです。これも地域特性ですかね。
そのようなお客様のご要望に応じて、お肉を量り売りするサービスも打ち出しています。スーパーなどで売られているお肉やお魚ですと、500グラムや700グラムという量で売られているのですが、それですと量が多すぎるんですね。
また、男性の方も結構多いんです。
ひとりで天ぷらや揚げ物をするのは、男性には大変なのではないかと事前に調査を行ない、惣菜の企画をして食べていただくという事もしました。

○徳丸に出店することになった経緯などをお聞かせください。

板橋区の人口統計や分布図を見ていただくと分かるのですが、生活クラブは組合員が多い地域(組織率)や人口増加率(年少人口増加率)など子育て世代の方が多い地域にお店を構えるという方針があります。
そうやってみると、前野町が非常にその人口が多く、特に前野町の小学校は、子どもが入り切らずに、学区をこえて通っているというのが現状です。待機児童の問題などもありますよね。
もともと、お店だけではなく、それぞれの生活クラブの運動グループの事務所や、活動拠点が点在するような通りを作り、まちづくりの拠点とした複合的な施設をも展開していきたいと、北東京の本部でも話し合われていました。
しかし、資金面から最初は倉庫など既存の物件から探していたんです。


板橋は、工場が多く、候補になる倉庫物件もいくつかありましたが、店舗や複合施設となると建築上の色々な事情があり前野地区では難しかったんです。
そこで、もう一度板橋区内を探したところ、徳丸に行きついたのです。
徳丸という地区は、年齢層が高かったりするのですが、19歳以下の年齢で徳丸をみていると、ものすごく比率が高いんです。
周囲に新しく建設されたマンションもその要因ではあると思います。
そういう経緯や配送センターや流通ルートの関係性の良い場所が、タイミングよくみつかりました。


しかし、この地域はとても坂道の多い街ですね。
デポーいたばしは、もともと西徳商店街の中にある事もあり、駅前にあるイオンさんとの立地との兼ね合いから考えると、地域の方々に喜んでいただけるお店になったかと思っています。また、地元の自治会が非常にしっかりとしており、良い関係を築いていくことが出来ると思います。


6月18日はデポーいたばしの開店日でしたが、その開店当初のデポーいたばしの地域とのつながりや、自治会の方々との関係をみた他のメンバーが、「今までにないデポーが出来たね。」と、高く評価してくださいました。
近隣の自治会の方々をご招待したところ、地元の獅子舞保存会の獅子舞まで来てくれて大いに祝って頂きました。
非常に良いオープニングが飾れました。

○私もオープニング時にお邪魔したのですが、上手に地域に溶け込めたスタートだと感じられたのですが?

はい。スタートは非常に良かったと思っております。
デポーいたばしに入っている建物は、“生活クラブ館 徳丸”と言って、1階にデポーいたばしとNPO・ACTいたばし居宅介護支援事業所、2階には生活クラブ保育園ぽむやホームヘルプ・デイサービスの事業所NPO・ACTたすけあいワーカーズあやとりがあります。
赤ちゃんから子育て中のお母さん様、お年寄りの方まで、様々な方に来ていただける複合施設になっています。

○これからの目標などありましたらお聞かせください。

まずは地域とのつながりですね。東日本大震災以前から、地域の方とのつながりを意識する取り組みは計画していました。
生活クラブ館 徳丸は「食」を真ん中に、子どもから高齢の方まで集まれて、そこに行けば必ず誰かがいるようなたまり場、交流もできる地域のステーションをつくることをめざしています。
これは、空洞化する地域社会の中、生協が多世代をつなぐ場所を提供しようという、生活クラブの新たな試みです。
生活クラブ館徳丸がこれからも人々のよりどころとなれる拠点として活動する事を目標にしています。

○デポーいたばし。これからの地域の課題を解決する、一つの方向性を示している。
これからの活動に目が離せない、そんな気がします。
ありがとうございました。




○デポーいたばし

住所:板橋区徳丸2-30-16 生活クラブ館 徳丸1階
電話:03-5922-5444
営業時間:10:30〜19:30 
定休日:水曜日
URL:
http://tokyo.seikatsuclub.coop/
news/2011/04/2011618.html

○北東京生活クラブ生協
URL:
http://www.kitatokyo.com/


【マップ】

 








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