○今年で第11回目を迎える市民マラソンですが、最初に歴史などからお聞かせ下さい。
第1回目は、平成10年5月10日だったのですが、板橋区には荒川のような立派な自然があるし、河川敷の施設も充実しています。
そのような荒川を知ってもらいたいということと。
健康面、運動面でも荒川を走ってもらいたい。
当時の記録を見てみると、世界各国でマラソンをやっている事情もあって、板橋区でもやってみてはどうかという声があったこと。
そんな思いから、始まったようです。
○大会の名称のことですが、普通は開催、主催地の名称などがつきますが、板橋区主催の大会で“板橋”の名前がついていませんがどうしてですか?
最初は、各沿線区持ち回りでやる予定で始まった大会だったので、“東京荒川市民マラソン”という名称だったのです。
第2回目以降から板橋区単独で行うことになったのです。
名称も変更した方がいいという意見もありましたが、名称が定着してきているので、変更するのも問題があるということで、“東京・荒川市民マラソン in ITABASHI”と、後ろにローマ字で板橋の名前をつけています。
本当は、“板橋”の名前をどこかに出したいところなんですが・・・。
○大会の準備はいつぐらいから始められるのですか?
大会直後の反省会から次の大会に向けては、準備が始まっています。
第1回の運営会議は7月に行われますので、本格的な準備は夏から始まります。
○スタッフとしては、何名ぐらいの方が携わっているのでしょうか?
ボランティアが約2000人、警備・運営関係で約1000人、約3000人ぐらいの方が携わっています。
ボランティア隊は大会の運営補助を、応援隊(太鼓・郷土芸能・チアガール・鼓笛隊など)にはコース沿道でランナーの応援をしていただいています。
区職員では15人ぐらいが携わっていますが、メインの担当者は2名で、調整にあたっています。
今が一番忙しい時期です。
○このマラソン大会の特徴をお聞かせください。
・フルマラソンの制限時間が7時間、完走率96%以上。
マラソンコースは、走っていて単調だという方もいらっしゃいますが、
自然が豊かなこと、河川敷道路ですので、一般車両の通行がなくアップダウンの少ない平坦なコースで、走りやすいということ。
フルマラソンの制限時間が7時間と他の大会に比べて長いので、マラソン初挑戦のビギナーランナーの方も楽しめること。完走率は96%です。
・参加種目が多い。
フルマラソンに加え、一般の5?、高校生以上を対象にした5?、中学生を対象にしたジュニア3?、小学生を対象にしたキッズラン、そして中学生以上の車いすの方ならだれでも参加できる車いす1?など、種目も多いことも特徴です。
・給水・給食サービスが15カ所と充実している。
5km 地点から約2.5km ごとに給水・給食所を15 カ所に設置しています。
おにぎり、パンやバナナなど豊富に準備していて。35km 地点では名物のシャーベットステーションが待っています。
シャーベットステーションを過ぎるともうすぐゴールです。
初心者にやさしく誰でもゆっくり楽しむことができるマラソン大会です。
・フルマラソン完走者には、フィニッシュ写真(カラー)と5km 毎のスプリットタイムが入る完走記録証を発行しています。
○月刊ランナーズ誌の「全国ランニング100撰」でも上位にランキングされているのもうなずけますね。
(ちなみに03年、04年で1位、05年、06年2位にランクされている大会です)
○今年の参加人数はどれぐらいですか?
今は空前のマラソンブームのようで、2月8日現在の数字で、たぶん最終の数字になると思いますが、
フルマラソン 16,843人
5km 一般 2,068人
5km 高校生 137人
ジュニア3k 106人
キッズ 404人
車椅子 40人
計 19,598人
フルマラソンは、15,000人の予定でしたが、申し込みが多く1週間前に締め切らせていただきました。
5km一般は、昨年より500人も多い数字になっています。
フルマラソンに漏れて、5kmに登録された方が増えたとも聞いています。
○参加者の方はやはり日本全国から参加されているのですか?
これまで、北海道から沖縄まで、日本全国から参加されています。
板橋区民の方の参加者は全体の1割ぐらいです。もう少し増えてくるといいのですが・・・。
海外からの参加者もいらっしゃいます。今年はドイツから参加される方もいらっしゃいます。
○マラソン大会の楽しみ方などありましたら教えていただけますか?
ランナーの方たちが楽しめる大会はもちろんですが、
出発地点のメイン会場や折り返し地点等では、国土交通省荒川下流河川事務所主催の『荒川交流フェア』を一緒に開催しています。
これは、荒川の歴史・文化・自然・環境や荒川の魅力を紹介し、荒川沿川住民の方々を含め多くの市民の交流を目的としたイベントです。
今回も色々な催しが企画されております。
ランニンググッズや飲食、物産等の数々のブースなども多く前日から出店していますし、沿道にも沢山の応援隊が出ています。
マラソンを応援して楽しむ。イベントを見て楽しむ。イベントに参加して楽しむ。
大人から子どもまで色々な楽しみ方の出来る大会です。
応援やイベントで来場される方は、主催者発表で約7万人です。
参加者や関係者などを含めると、10万人を超すイベントになります。
○最後に区民の方に一言お願いします。
全国の方に参加していただいている大会ですので、多くの区民の方に応援に来ていただきたいと思います。
マラソンに参加する方だけでなくても、荒川交流フェア等のイベントでも楽しめる大会になっていますので、気楽に来て楽しんでもらえればと思っています。
出来れば、この大会を見て走って見たいなと思っていただき、走るきっかけになればと思っています。

実は、私も今年エントリーしております。
4時間きり(サブフォー)を目指して、日々練習しているところです。
今年はすでにエントリーが締め切られておりますが、
ご興味がある方は、ぜひ来年参加してみてはいかがでしょうか?
走りきったときの充実感はなかなか得られるものではないですよ!
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