今年で１４回目になる「いたばし産業見本市」
産業見本市って、どんな催し？知らない方も多いと思います。どのような催しなのでしょう。
いたばし産業見本市実行委員会事務局の日原さんと工藤さんに、お話を伺ってきました。

○産業見本市の目的は、そして開催するようになったきっかけはどのようなことだったのですか？
90年代前半のバブル経済の崩壊によって、中小企業の多い板橋区の産業も大きな打撃を被りました。このままでは板橋区の産業が駄目になってしまう。そういう危機感や産業構造の変化に素早く対応するために、企業の受発注の活性化を支援する展示会として、1997年に第1回目の産業見本市を開催しました。
今年は、14回目にあたります。
特長としては、小規模企業も出展しやすいようにミニブースや、出展企業のプレゼンテーションの機会を設けて、板橋区内製造業を中心とする企業の製品や技術のPR、情報交換、連携の場を提供しています。
また、開催期間中は、商談会「企業情報交流会」を開催し、見本市・交流会双方の効果向上を図っています。

○毎回テーマが決められているようですが、今年のテーマは何ですか？
今年のテーマは、『いたばしの［ものづくり］で世界を変える！』です。
板橋区は、精密・光学機器や、印刷関連産業など、高度な技術を有する企業が多くあります。「ものづくり」においても国内有数の地域なんです。
それに今「ものづくり」が見直されつつあります。そういう意味においてもタイムリーなテーマだと思います。

○今年の特徴はどのようなところですか？　
一つの企画としては、写真川柳と題して、町工場を見学して川柳を作る、写真ツアーイベントを9月25日に行いました。老若男女お子様まで参加して盛り上がりました。

○私も参加させていただきまして、下手なりに川柳を作りました。工場見学は楽しかったですね。

写真と川柳は、産業見本市の会場で展示されますし、見本市の告知ポスターとして路線バスにも掲示する予定ですので、ぜひ見に来てください。

それに、今回は「ホットビジョン銀座」で広告を放映するんですよ。このような企画は我々では思いつかなかったと思います。
放映は10月21日からです。“いたばし産業見本市ホームページ”でも情報を提供していきますので、興味のある方は是非見てください。

○このような企画は、産業見本市だけの企画ではなく、定期的に続けていただければ嬉しいですね。

○見本市の展示での目玉はどのようなものがありますか？
特別展は「電気自動車」がテーマで、12月発売予定の日産リーフを中心に電気自動車についてご紹介します。日産自動車さんの協力で展示車を借りる事が出来ましたのでそれも展示します。
特別展関連セミナーの講師として、日産自動車元副会長/特別顧問の高橋忠生氏に「これからの自動車産業と日本のものづくり」について、講演して頂きます。
自動車産業も転換期をむかえていますので、板橋の企業も乗り遅れないように、いろいろな情報を提供できたらと考えています。

・１日目：11月18日（木）は、板橋製品技術大賞表彰式と受賞企業のプレゼンテーション、出展企業のプレゼンテーションなど。

・２日目：11月19日（金）は、企業情報交流会、出展企業プレゼンテーション、セミナーが有ります。
セミナーは、一般の方でも申込可能ですので、広報いたばしや産業見本市のホームページはお見逃しなく！

・３日目：11月20日（土）は、一般区民の方もお気軽にご家族で来場して頂けるように、お子様向けの昨年好評だった「第２回板橋ロボットコンテスト」ロボットカーの組み立て、タイムトライアルを午前中に、「子どもものづくり体験」イベントを午後に開催します。
昨年来場されたお客様の声で、面白かったのに、当日参加できるイベントがないという声を多く頂きましたので、「子どもものづくり体験」は、定員制で当日受付を行い参加できるように企画しました。対象は小学生で費用は無料です。
これは、板橋区の主要産業である製造業に対する理解促進、興味や関心を持っていただくことを目的としています。

○会期中にどれぐらいの入場者が有るのですか？
昨年の実績は、2,737人（登録カード記入者数）で、一日平均900人の方が来場されます。曜日に関係なく平均しています。
板橋区を知っていただくためにも、もっと大勢の方に来て頂ければ幸いです。

○出展企業はどれぐらいですか？
昨年は131の企業・団体の出展がありましたが、今回は体育館の規模等を考え100ぐらいの企業・団体の出展を予定しています。

板橋区のものづくりの企業が圧倒的に多いのですが、板橋区近隣の企業なども参加します。
基本的にはビジネス商談、技術提携、企業間交流などを目的とする事業者（企業及び団体、教育・研究・金融機関、官公庁など）、企業グループなどです。

○最後に、区民の方にメッセージをお願いします。
身近なところにあるものが、実は板橋区の企業が作っていたものだったり、意外な発見があるかもしれません。
板橋区のものづくりを知ってみたいという方も、是非ご来場ください。
お待ちしております。

○ありがとうございました。