仲間に誘われて近くの料理教室のそば打ちに通い始めたのがきっかけです。
○そばとのかかわりは、どのようなことだったのですか?
定年になる2年ぐらい前ですから、今から12〜3年前になります。
定年を前に何か趣味を持たないといけないと思い、仲間に誘われて勤務先の近くの料理教室のそば打ちに通い始めたのがきっかけです。
月1回だったので、そこに行って打つだけではつまらなくなり、じゃーそば打ちの会を作ろうということになって40名ぐらいでそば打ちの会を作ったのが、
そばにハマっていくきっかけでした。
だんだんそば打ちが楽しくなってきて、日本各地で行われる、全国麺類文化地域間交流推進協議会主催の
「素人そば打ち認定大会」などにも毎年のように出かけるようになりました。最高段位は5段なんですか、私は4段をいただいています。
自分だけが楽しむのではなく、地元の人たちにもそば打ちの楽しさを味わってもらおうと思い、平成10年に「ニ・八の会」を立ち上げました。
○NPOにしたのはどのような理由からですか?
古来よりあるそばを通じ、一般市民に江戸流手打ちそばの素晴らしさを知ってもらい、それにより健康に寄与する。
そのようなことを考えるときちんとした形の組織にしたほうがいいということで平成19年にNPOにしました。
○現在の活動状況をお聞かせください。
現在の会員数は、40名ほどです。
主な活動場所は成増社会教育会館です。
月2回ほど、10時から午後3時後までそばを打っています。
打ったそばは、和気あいあいと昼食として皆で食べたりして、批評しあったりしています。
もちろん自分で打ったそばは持ち帰ってお家で食べていただきます。
自分で打ったそばは、一味も二味も違っていて美味しいですよ。
外に出ての活動は、板橋のいっぴんフェアや区民まつり、社教育まつりなどに参加しています。
今月(3月22日(日))には、大原社会教育会館でそば打ち教室を開きます。
そばを打ちたい方のために、自宅のそばのマンションに徳丸道場を開いています。
予約制になっています。
○会員の年齢層は?
60代の人が多いですね。30〜40代の方や女性もいます。
若い方も時々参加するのですが、なかなか定着するまでにはいたりません。
ミャンマーの女性の方もいまして、昨年初段をとりました。
そばは、そのときそのときで味が変ってくるんです。
○そば打ちの魅力や楽しさを教えてください。
粉によってもちがいますし、打つ時期によっても、打ち方、茹で方で味が変ってきます。
そのときそのときで味が変ってくるんです。
だんだん慣れてくると旨く打てたと思っても食べてみるとそうでもなかったり、難しいですね。
それが魅力でありまた楽しいところです。
そばは奥が深いですね。
打って楽しい、自分で食べて楽しいです。
○生まれも育ちも板橋ですか?
そうです。71歳になりますが、徳丸生まれの徳丸育ちです。
子どもの頃は、この当たり一体野原や畑で、その中にぽつんと一件家がありました。
今でもそうですが、近くにはたぬきが住んでいるんですよ。
8匹ぐらいいると思います。うちの庭にも時々入ってきています。
徳丸・赤塚界隈は、まだ自然が残っているので、たぬきがいてもおかしくはないですね。(笑い)
○これからの目標などありましたらお聞かせください。
広く知ってもらうために、昨年段位認定会を開きました。今年も11月に行います。これは毎年続けていきます。
そのほかにも、介護老人センターなどに行って、お年寄りにそば打ち体験していただいて楽しんでいただきたいと考えています。実際にはもう始まっています。
それから、若い人たちには、日本の伝統文化であるそば打ちを知っていただきたい。
そのような活動を広げて行きたいと思っています。
○最後に区民の方にひと言お願いします。
自分で打ったそばの味は格別です。
和気あいあいとした雰囲気の中で、自分だけのそばを打ってみませんか。
成増社会教育会館は、見学自由ですので、気軽に遊びに来てください。
○ありがとうございました。 |