---お店を開店されるきっかけとは、なんだったのでしょう?
愛犬で、当店の看板犬のぽんと一緒にいたかったからなんです。
普通に働いていた頃は、朝の8時半から、下手をすると、夜の9時10時までお留守番の日々。
ぽんの性格が荒れ始めてしまったんですね。
色々なドッグカフェに行ったりもしたのですが、柴犬のぽんは敬遠されたりするんですよ。
柴犬って噛むとか、吠えるなど、恐いイメージがあるようなんです。
ぽんと入っていくと、お店がしーんとしてしまったりする事もありましたし、大きいわんちゃんが入れる店というのも無かったんですね。
ドッグカフェは、板橋近辺には無いし、自分自身、居場所が欲しいな、と。
それで、よし!自分が場所を作ろうと思って開店したものの、今度は、お店の方に手がまわってしまって、自分がドッグカフェに行けないという事に、気付いてしまいましたね。(笑)
---板橋に場所を決められた理由とは、何だったのでしょう?
私は、車も乗れませんし、自転車も乗れないので、ぽんを連れて行こうとすると、歩いて行く範囲になってしまうんですね。
ちょうど、この板橋近辺にドッグカフェは無く、友達も居場所が欲しいと言っていましたので、
自分の生活圏内である、板橋に構えました。
---お店の内装でイメージされているものなどはあるのでしょうか?
まずは、明るい雰囲気と言う事ですよね。
皆さんが落ち着いていられる雰囲気も重視しています。
テーブルの間隔が広げてあるのは、大きいわんちゃんが入っても大丈夫なようにしてあるためなんです。
あと、わんちゃん同士でも仲の悪い子がたまにいますので、そういう時には、通常のドッグカフェでは用意していない、ついたてを用意しています。
目隠しにしかならないんですけれど、見えなければ、すぐにわんわんと鳴く事も収まりますので、そういう事も考えて、広い間隔をとっています。
---思い入れのある商品などがありましたらお願いします。
わんちゃんのためのメニューで、今、一番人気のあるのが、「わんわんばーぐ」ですね。
鶏のひき肉とおからで作ったハンバーグで、味の方も、かぼちゃ味・トマト味・ブロッコリー味と揃っています。
このレシピを真似されて、お家で作られているお客さんも多いんですよ。
---どのような犬種が、多く来店されるのでしょう?
やはり多いのは、チワワ、ダックス、トイプードルなどの小型犬ですが、当店の特徴で、柴犬が他のドッグカフェよりも多く、この間も、柴犬のオフ会をやって8わんこが集まりました。
---ドッグカフェならではのエピソードなどがありましたらお願いします。
常連のお客さん達が、すごくいい人達ばかりなんですね。
新しいお客さんがなかなか輪に入れなくて、ぽつんと座っていると、皆さんが、「何歳なの?」「なんて言う名前?」って、話し掛けに行って下さるんです。
仲間作りを、お客さんが自主的にして下さるので、私が1人忙しくてお店にかかりっきりで、手が回らない時でも、
お客さんが、代わりに交流してくださるんですね。
それがとてもいいなあと思っています。
知らない初対面の人とも、話が盛り上がってしまうところなどは、ペットが間にいるからこそならではですよね。
こういう空間に居るから、長い間、お話が出来るんですよね。
散歩などでは、わん!と、1回鳴いちゃったら、引いてしまうのですが、ここでは、わん!と、鳴いても、「大丈夫よー。」と、近づけて、
「こんにちは」と、挨拶をして、皆さんが会話をし出すんですね。
あとは編み物を教えあったりですとか、どこでどういうものがあるわよ。
ですとか、情報交換がとても出来ますね。
---お客さんに言っていただいて、嬉しい言葉などはありますか?
まず、お店に入って来て、看板犬のぽんに、「ぽんちゃん!」と、声を掛けてくださるんです。「今日はお腹の具合が悪いんだあ」と、言ったら、次回来られた時に、「ぽんちゃん具合良くなった?」と言っていただけたり、とても皆さんに可愛がっていただけるのが、すごい親ばかなのですが、嬉しいですね。
---ぽんずかふぇさんの今後の目標などがありましたらお願いします。
最初からの目標なのですが、経営者と言うよりも、飼い主の視点でやって行こう、と。
そうすると、儲からないのは分かっているのですが、みんなの、ゆったりとした時間の場の提供として、やって行きたいなと思っています。
---ぽんずかふぇさんからのメッセージを一言お願いします!
鳴いちゃうわんちゃん、犬が苦手なわんちゃん、人が苦手なわんちゃんと、色々とあると思うのですが、気にせずに来ていただいて、何回か来ている内に、皆さん慣れるようになりますので、楽しい時間を、ここでもってもらえたらいいな。と、思います。
---ありがとうございます!
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