中山道の第一宿として栄えた板橋宿。 徳川家康が天下の政権を握った直後、 主要な五街道の整備にとりかかったとき、宿駅として定められたのが板橋宿の始まりです。 東海道の品川宿、甲州街道の内藤新宿、奥州道中の千住宿とともに、江戸四宿の一つに数えられていました。 今回は、いたばし観光センターの所長さんである田中敏彦さんとともに、板橋宿を歩きます。
江戸時代、境内が馬つなぎ場で、明治40年(1907)頃まで、馬市も開かれていたそうです。
所長さん曰く、50頭ほど、馬がつながれていたそうですよ。 今、馬って言われても、ぴんと来ませんが、 つい100年前までは、馬は立派な交通手段だったんですよねえ。 写真は馬の供養のための塔だそうで、にんじんが供えてありました。
江戸時代の初期に延命地蔵のお堂を寺院にしたと言われる、真言宗寺院。 板橋宿で生活していた、遊女の墓があります。 板橋宿は、後半は、遊郭の街としての色合いが強かったようです。
---いたばし観光センターはいつ開設したのですか? 平成17年4月23日に観光センターの2階のホールで、開設記念式典を行い、オープンしました。 ---なぜ、この場所にオープンされたのでしょうか? ここが、旧中山道の板橋宿の中央にあたるからです。 以前は、板橋出張所であった建物に、板橋地域センターといたばし観光センターを設置しています。 ---設立の目的は何でしょうか? 大勢の区民の方や、区外からのお客様をお迎えし、 観光情報を発信して振興を図る拠点とするために、設立されました。 板橋区と共に、観光協会のご協力、及び町会や商店街など、皆様方のお力添えをいただいて、実現しました。 ---いたばし観光センターは、どのくらい利用されていますか? 現在、登録されている10名の観光ボランティアの皆さんのご協力を得て、観光客の方をご案内しています。 1月末現在で、6382名の観光客の皆様をお迎えしました。 外国人の方も、みえております。 国籍は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ドイツ、中国等の外国人です。 ---外国人の方に対応されるボランティアさんがいらっしゃるんですか? 観光ボランティアの方の中には、英語とドイツ語が堪能な方がおります。 英語が2人、ドイツ語が1人です。 ---板橋区には色々な観光スポットがあると思うのですが? 観光地区は、板橋地区、志村地区、常盤台地区、赤塚地区及び高島平地区に分かれています。 どこの地区もそれぞれの特色がありますが、その中でも赤塚は、豊かな自然が残っていますし、美術館や郷土資料館等の、施設がありますので、旧中山道と共に多数の観光客の方々が利用されています。 ---実際に観光案内を利用された方からは、どのような反応がありますか? 皆様からご感想やご意見を伺いますと、旧中山道や、地元の板橋宿の商店街などを歩かれて、 史跡や文化財などをご覧になって、昔の街道の面影をしのぶのに、非常に良かったとご好評をいただいております。 ---板橋には、どのような観光資源がありますか? 豊かな自然と多様な文化財があります。(データ欄をご参照ください) 自然を守ると同時に、昔から伝えられている文化財を大切に保存し、観光客の皆様には板橋区の文化財に親しんでいただきたいと思います。 私たちが一番大切にしていることは、「おもてなしの心を持って温かくお迎えをする」ということです。 これは、私たちの大切な心構えです。 ---最後に、一言メッセージをお願いいたします! ぜひ、観光に訪れる方に、板橋区の自然と文化をこれからも大切に見守っていただき、楽しく過ごしていただきたいと思います。 ---ありがとうございました!
今日の工程で賞味2時間のツアー。 加賀のほうを含めるコースもあるそうですが、そちらは3時間以上かかるそうです! いや〜、2時間コースでもかなり歩きましたよ〜。 所長さんも、歩く歩く! しかも速い。 ガイドとしてかなり鍛えていらっしゃるようです。 ただ歩くだけでなく、ガイドさんに説明してもらうことで、板橋宿というものがぐんと身近に感じられました。 ぜひ一度、観光センターに訪れてみてはいかがでしょうか?
●いたばし観光センター 板橋区観光振興ビジョンに基づく観光振興策の一環として、板橋区内の多様な観光情報を集約し内外に発信する情報拠点の機能を担う事を目的とする施設。 区民の観光に対する意識を高め観光旅行客に板橋区の魅力を積極的に伝えている。 2005年(平成17年)4月23日オープン。 〒173-0004 板橋区板橋3-14-15 TEL 03(3963)5078 FAX 03(5248)7093 Email kb-kankou@city.itabashi.tokyo.jp 開館時間:午前10時から午後6時まで 休館日:毎週火曜 毎月第3月曜日(祝日の場合は、その翌日)および年末年始
【板橋区の主な観光資源】 (*印は板橋十景に選定) [中山道沿線] ・板橋・板橋宿(板橋縁宿)* ・縁切り榎 ・志村一里塚* ・薬師の泉公園 [並木・樹木] ・石神井川の桜並木* ・高島平のケヤキ並木 ・板橋駅前のむすびのけやき ・ 川越街道上板橋の五本けやき ・高島平のケヤキ並木* [伝統芸能] ・ 徳丸北野神社と赤塚諏訪神社の田遊び* ・成増地区の里神楽 ・弥生町、常盤台の神田囃子 ・徳丸、赤塚地区の獅子舞 [神社・仏閣] ・ 板橋地区の東光寺、観明寺、文殊院 ・常盤台地区の安養院 ・志村地区の南蔵院(しだれ桜*) ・赤塚地区の北野神社、諏訪神社、 ・松月院・乗蓮寺*(東京大仏*)等 [板橋区にゆかりの人物] ・高島秋帆 ・近藤勇 ・太田道灌 ・徳川吉宗 ・加藤曳尾庵 ・高野長英 ・皇女和宮 ・渋沢栄一 ・清水かつら ・植村直己 等 [観光関連事業] ・赤塚梅まつり(3月)* ・東京荒川市民マラソン(3月) ・いたばし花火大会(8月)* ・区民まつり(10月) ・農業まつり(11月) [板橋区内の施設・スポット] ・ 区立美術館 ・郷土資料館 ・いたばしボローニャ絵本館 ・教育科学館 ・グリーンドーム熱帯館 ・赤塚植物園 ・国立極地研究所 ・都立赤塚公園 ・植村冒険館 ・板橋七福神 ・板橋縁宿 等 [区内商業の活性化] 平成15年度と平成17年度に、地域の方々に愛され親しまれているわが街・板橋のいっぴん(食料品66商品)を選定